最終更新日 2024年11月1日
お仕事の中でももっともミスが許されないお仕事といえば行政を相手にするお仕事かもしれません。
どのようなお仕事でもミスは許されないのですが、行政は言うなれば「感情論」が通用しない相手です。
例えば書類を忘れてしまったとします。
通常の取引であれば「では次の時に忘れずに持ってきて下さい」といった事で話はまとまりますし、PC環境があれば、インターネット経由で書類をデータ転送し、印刷してもらうといった事さえ可能です。
不備そのものがそこまで大きな問題にならないケースもあれば、不備を何とかカバーする事が出来たりもするのですが、行政相手となると話は別です。
行政に何かを申請する、例えば薬事申請のようなお仕事の場合、書類の不備は決してどのような理由があっても認められるものではありません。
書類が揃っているかどうか。
不備はないか。
行政はこの点しか見ません。
顔馴染みの人間が薬事申請に来たから書類に不備があってもなあなあで済ますという事はありませんし、初対面相手でも、書類が全て完璧に揃っているのであれば受理・認可します。
普通のお仕事であれば、担当者の気持ちも入りますが、行政相手であればそのようなものはないのです。
行政機関で働いている人としても、感情論に左右されてしまっては平等性を損ねてしまいます。
先に出た薬事申請の話であれば、ガイドライン通りの書類を用意しているのか。
その一点のみが問われるのであって、感情論などないのです。
だからこそ、薬事申請に限らず、行政を相手にしなければならないお仕事というのは大変なのです。
ミスが許されないのはもちろんですが、ミスが業務そのものに大きな支障をきたす事にもなりかねないのです。
認可を受け、事業を何時から始めるかまでしっかりと決めていたものの、書類の不備だけでそれがずれ込んでしまう事もあるのですが、それは決して行政の責任ではなく、不備のあるまま書類を出してしまった側の過失という事になるのですから。