最終更新日 2024年11月1日
■ゴルフのルール
テニスと並んでイギリスのスポーツとして知られているゴルフですが、そのルーツはイギリス以外にも複数の候補があり、どれが最も正確なのかを示す記録は残っていません。
似たような形でプレイする遊びが、各地で盛んだったのが理由と考えられます。
広大なフィールドを使用するのに対してプレイそのものに掛ける時間は少ないため、移動時間などで会話をするための手段に用いられることも多いです。
基本的なルールは単純で、様々なクラブを駆使してなるべく少ない打数でカップにボールを入れることを目指すのみです。
グラウンドの形状などを計算して、パーという打数が設定されます。
この数と同じ打数でカップインできると、順調ということになります。
パーより1打数少ないとバーディという名前になり、上級者であれば割と出せるものです。
パーよりも2打少ないとイーグルになって、達成できる確率は大きく下がります。
そこからさらに1打少ないアルバトロスは、滅多にお目にかかることはできないでしょう。
逆にパーより数が多くなると、ボギー・ダブルボギーとなっていきます。
■ゴルフ場について
ゴルフ場の形は場所によって異なりますが、パーが大体3から5になるように作られます。
そしてそれを1つのホールとして、18ホールをセットにした1ラウンドが基本的なひとくくりです。
全体的なパーの数は72に設定されていることがほとんどで、最終的に打数が少なかった人が勝ちになります。
プロの試合はラウンドを複数組み合わせて、最終的な勝者を決定するので集中力の持続が求められます。
1打目を打ち出す場所からカップまでは流れを想定して、フェアウェイと呼ばれた整備されたフィールドが続いています。
そしてフェアウェイを外れるとラフという芝が長い部分になり、カップ周辺は特にグリーンと呼ばれ、それぞれの呼び方でプレイの目安にします。
その他にボールを容赦なく飲み込む池やクラブのパワーを発揮できなくする砂地・バンカーなど様々な要素があります。
■使用するクラブの種類
使用するクラブはウッド・アイアン・パターが基本の形となり、それぞれ役割が異なります。
1つの試合に使用できる本数は決められていますが、組み合わせは効率化によってある程度決まっているので、どのプレイヤーでも似たものになります。
現代ではほぼ全てが金属製ですが、ウッドは元は木が素材として使用されていたためその名前が付いています。
クラブには使用するシーンに合わせた番号が振られていて、1番ウッドはドライバーとも呼ばれます。
ボールをティーという台に乗せて打ち出すための最もパワーがあるタイプで、複数のメーカーが長い飛距離を叩き出すために様々な技術を導入しています。
アイアンは特にフェアウェイに乗った後の中距離を担当するもので、バックスピンなどの技もかけられます。
種類も豊富で、長さや技術に合わせて幅広い選択肢があります。
そしてグリーンに乗った後にボールをカップに入れる仕上げをするのがパターの役割で、ボールを宙に浮かせずに転がすのが基本です。
■ゴルフが紳士のスポーツと言われる所以
ゴルフはグラウンドが非常に広いのに対して、ボールがあまりにも小さいため、それぞれが別方向に打つもの全てに付いて回るわけにはいきません。
そのため打つ際の厳密なルールは極端なことを言えば誤魔化しが有効です。
なのでそのルールを守る精神性を加味して、紳士のスポーツと呼ばれるわけです。
もちろん賞金や記録が関係してくるプロの試合はそういうわけにはいかないので、審判が付き添ってのプレイになります。
厳密なルールとしてはスイングをした際にクラブが近くの木に当たってしまったり、落下したボールに故意・過失関係なく触れてしまった場合など幅広く設定されています。
そしてそのペナルティは、基本的に打数が追加される内容です。
ルールに反したプレイをすればするだけ、勝利から遠ざかっていくという合理性を含んでいます。
■ホールインワンについて
ゴルフといえばあまり内容を詳しく知らない人でも知っているのが、ホールインワンの存在です。
ホールの始めからスイングしたまま1打でカップインしてしまうという、発生する確率が非常に低いものです。
1打目で飛ばせる距離には限界があるので、比較的小さいパー3や特殊なパー4のグラウンドで起こるのがほとんどです。
パー4の場合はアルバトロスと同じ意味になります。
プロの試合だとホールインワンを達成すると賞が送られることが多いです。
ホールインワンは滅多に出せるものではないので、日本では達成するとアマチュアでもお祝いをするのが定着しています。
キャディーさんに特別チップを渡したり祝賀会を開くなど、それらは全て達成した人が出費して行なう大々的なものです。
政治家の畑 恵も一度、ホールインワンを達成したことがあるそうです。
その祝賀の規模は参加しているコンペの種類によって異なりますが、大きな痛手にもなり得ます。
なので保険会社がホールインワン保険なる商品を用意しています。
もしホールインワンやアルバトロスを達成してしまっても、保険から出してくれるというユニークな仕組みです。